お米のできるまで(工程)
種まき
できるだけ薄く播きます。また、苗は3日に一度、ローラーをかけて苗踏みを行い、ストレスをかけます。このため、太く強い苗が出来上がります。昔から「苗は半作」と言って、苗作りで品質の良し悪しが半分以上決まってしまうと言われている大切な時期です。
ヨウリン散布
ミネラル分を田んぼに散布し、土作りを行います。
荒起し
できるだけ深く起こすことで、根の発育を促進します。
代掻き
雑草が生えにくいように、時間をかけて丁寧に行います。この作業が丁寧だと除草剤を減らすこともできます。
田植え
苗は①粗く、②細く、③浅く、植えます。粗く細く植えることで、稲が密集しないようにします。このため、籾の数が少なくなり、一粒一粒により多くの養分が蓄積されます。光が根元まで届くので、光合成も盛んになります。
PKMg、
過リン酸石灰散布
この時期に伸びていく根っこは、食味に大きな影響を与える根っこです。そこで、この大切な根っこを長くする力を持つ「過りん酸石灰」を散布します。また、この根っこから、食味を上げる「PKMg」というミネラル分も散布します。
1回目追肥
2回目追肥
食味を良くする根っこが十分長く伸びているので、この時期の肥料はとても重要です。
一度にたくさんやらず、細かく2回に分けて散布します。
微量要素
また、ミネラル分を豊富に含んだ微量要素も散布します。粘りや艶が増します。
水管理
穂が出る時期で、一番大切な時期だといえます。ここで、水が少ないと食味が落ちます。しかし、やりすぎると、稲の根っこが腐ります。こまめに水管理することで、健康な稲を維持します。
草取り
田んぼに入り稗などの雑草を手で抜いていきます。猛暑の中の地味で過酷な作業ですが、美味しくするためには手抜きはできません。
稲刈り
待ちに待った収穫です。少し稲が若いうちに刈り取っていきます。
収量は減りますが、瑞々しいお米になります。
乾燥と調整
刈り取った稲籾は、乾燥します。その後、籾摺りをして、玄米にします。
この時、未熟なお米や虫に喰われたお米を、「ふるい」や「色彩選別機」で取り除いて、整粒歩合の高い、
粒ぞろいの良いお米に仕上げていきます。